『エントリープラス』における生成AI導入事例

Knowledge base for Amazon Bedrockを使用してQAチャットボッ トを開発。24時間365日の自動対応を実現し、ナレッジシェアのリードタイムを90%削減。

『エントリープラス』が抱えていた人員不足による課題

『エントリープラス』は、スポーツ大会などのイベント告知・エントリー管理などを一元化できるプラットフォームサービスです。このサービスでは、イベント開催時の短期的な問い合わせ増加に対する対応が困難という課題を抱えていました。具体的には、オペレーター人員の不足によって問い合わせ対応が遅延するリスクの発生や、人気イベント時には問い合わせ件数の増加によってオペレーターが精神的な負担を感じることもありました。

生成AIによるソリューション

これらの課題を解決するために、当社は生成AIを導入。以下の3つのソリューションを中心に展開しました。

問い合わせ対応の自動化

QAチャットボットを導入し、Knowledge base for Amazon Bedrockを使用してRAGシステムを構築。問い合わせ対応の自動化を図りました。

社内オペレーションの改善

Amazon Bedrockをオペレーター向けに社内でも活用し、業務オペレーションの変更を実施しました。

ユーザー問い合わせの誘導

ユーザーからの問い合わせをAmazonBedrockで作成したチャットボットへ誘導することで、オペレーターの負担を減らし、対応スピードの向上を図りました。

導入後の効果

生成AI導入により、『エントリープラス』では以下のように大きな効果を得ることができました。

まず、問い合わせ対応の自動化により、24時間365日の対応が可能となりました。これにより、イベント期間中の急増する問い合わせに迅速に対応できるようになり、オペレーターの精神的負担も軽減されました。また、お客様応対のナレッジをKnowledge base for Amazon Bedrockに同期させることで、ナレッジシェアのリードタイムを最大90%削減しました。以前はイベント時に一時的に増加する問い合わせ対応をオペレーターが行なっていましたが、これを全てチャットボットに移行したことで、業務効率が大幅に向上し、オペレーターの作業負担も軽減されました。

この成功事例が『なみある?』の事例と並んで高く評価され、AWS Summit Japan 2024にて生成AI活用企業50選に選出されました。

当社は、今後も生成AIを活用した新しいソリューションを展開し、より低コストで利用しやすいサービスの提供と企業や団体のDX化支援を行ってまいります。